【自由と責任—オランダKing’s Dayに想う】

「どうしたらこんなに自由に気ままにいきられるんだ!?」

オランダに来て何度目かのKing’s Day。
今年は次女とアムステルダムにいってきました。
街はオレンジ色に染まって、
人々は思い思いに踊り、笑い、飲み、おしゃべりしあう。

ルールも制約もほとんどない。  
至るところに警察がいるものの、
警察官自身もたばこを吸ったり飲み物を飲んだり
自由気ままに過ごしているのを見ると
お祭り騒ぎの無礼講を実感します。

そこにいる
「ただ楽しいから楽しんでいる」だけの空気感。

最初にこの文化に触れたとき
衝撃と違和感を覚えました。  

計画も明確な目的もない。  
一見すればただのカオス。

でもこの自由な空気には
不文律があることに気づきます。

それは楽しんでいる人を邪魔しないこと。

目次

自由と責任は、表裏一体

オランダの人々は
他人をジャッジしません。  

好きな格好をして、好きなように踊る。  

誰もそれをとがめません。  

それは「放置」ではなく
自由とは自己責任の上に成り立っている
という暗黙の了解があります。

そんな中でも未成年の飲酒や救急搬送を見ると、
親として当然モヤモヤします。  

しかしそれも含めて、
この文化は「自己決定」を徹底しています。

誰かに守られ続ける自由ではなく
選んだ結果を自分で引き受ける自由。

今この瞬間を生きる感覚

King’s Dayの人々は
「明日のために」楽しんでいるのではなくて  
今ここに身を委ねることそのものを楽しんでいます。

ビジネスの世界でも
未来を見据える戦略は不可欠。  

でも未来ばかりを見て
今ここを蔑ろにすれば、  
リーダーとしての直感や感性は鈍っていき
求心力もおちるでしょう。

本当の創造性
本当のリーダーシップは、  
今この瞬間に
自分自身と世界に深くコミットしているときにのみ生まれます。

芝生に座り
のんびり空を見上げながら、  
「やるべきことリスト」がふっと遠のく感覚。  
そんな時に普段は気づかない新しいアイデアの芽が潜んでいます。

他人の目を気にしない強さ

オランダ人たちは
驚くほど他人の目を気にしない。  

着飾ろうが、踊ろうが、飲もうが、何をしてもOK。  

それは幼少期から育まれた自己肯定感と、 
多様性への深い理解が支えています。

リーダーにとってもここから学ぶことは大きいです。 
周囲の期待や評価に縛られている限り、  
自分らしい判断や行動はできません。  

「誰にどう見られるか」ではなく、  
「自分がどう在りたいか」を基準にする。  

その覚悟が真の自由を手に入れるために必要です。

違和感を「学び」へ転換する

異文化に生きることは、違和感との連続です。  

それを拒否するのではなく、  
「自分にはなかった視点をもらった」と受け止めること。

違和感は世界を広げる種になる。  
好奇心を持って未知を迎え入れる。  

そこにリーダーとしての厚みや深さが生まれていく。

King’s Dayで見た無邪気でカオスで美しい人々の姿。 
ただの異文化体験ではなく、 
「どう在るか」という問いを投げかけられたように感じました。

これからも違和感を怖れず
自由と責任を両立させながら、  
新しい世界を見続けていきたいです。

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