頑張るほど遠ざかる「成果の正体」。整体師出身コーチが教えるリーダーの詰まりを抜く技術

「最近、呼吸が浅くなってはいませんか?」

欧州という異国の地で日系企業の舵を取る方、あるいは自らのビジョンを信じて突き進む事業主の方。
かつてプレイヤーとして誰よりも輝き、努力で道を切り拓いてきたあなた。
今、もし「以前のようなキレがない」「何かに詰まっている」と感じているなら、一度立ち止まって、ご自身の身体の声に耳を傾けてみてください。

私は整体師として、数千人の「身体の詰まり」を診てきました。
現在はコーチとして「心と組織の詰まり」に向き合っていますが、そこで気づいた確信があります。

それは、「向上心がある人ほど、無意識に力み(緊張)を溜め込み、それがパフォーマンスを下げている」という皮肉な事実です。

成功体験という名の「古い鎧」

リーダーや事業主が直面する悩みの多くは、実は能力の問題ではありません。
心理学者のウィリアム・ブリッジズは、
人生の変化(トランジション)には必ず「終わらせる段階」が必要だと説いています。

プレイヤー時代の成功体験は、かつてのあなたを守ってくれた「鎧」でした。
しかし、より広い視点やチームの力を引き出すことが求められる今のステージでは、その鎧の重さが、あなたの自由な動きを妨げているのかもしれません。

リーダーの「緊張」はチームに伝染する

なぜリーダーの「力み」がそれほど問題なのでしょうか。
ここで興味深い理論があります。「ポリヴェーガル理論(多重迷走神経理論)」と呼ばれるものです。

私たちの身体は、不安や過度な緊張を感じると、無意識に「闘争・逃走モード」に入ります。
リーダーが奥歯を噛み締め、呼吸を詰めて戦っているとき、そのピリピリとした空気は言葉以上にメンバーへ伝わります。

するとチーム全体が防衛のために「萎縮」し始めるのです!
あなたが良かれと思って入れている「力」が皮肉にもメンバーの自発性や創造性という名の血流を止めてしまっているということ。。。
これを知ると、リーダーの影響力ってすごいなって思いますよね。

「反省」ではなく「リフレクション」を

この詰まりを抜くために必要なのが、私がセッションで大切にしている「リフレクション(省察)」です。

リフレクションは、自分を責める「反省」ではありません。
ドナルド・ショーンという学者が提唱した「省察的実践者」という考え方があります。
これは混乱のさなかにあっても一度立ち止まり、まるで鏡を見るように自分を客観視するプロセスのことです。

  • 今、自分の身体のどこに力が入っているか?
  • 私は何を「正解」だと握りしめているのか?
  • メンバーの沈黙に、私はどんな意味づけをしているか?

このように、思考と身体感覚をセットにして自分を観察していく。
いわば「心の整体」を行うことで、不要な緊張(メンタルモデルのコリ)がリリースされ、あなた本来のキレと周囲への穏やかな影響力が戻ってきます。

自分の背中は、自分では揉めない

一つ、大切なことがあります。
身体のコリが自分ではなかなか解せないように、思考の「死角」にある力みも、一人で見つけるのは至難の業です。

特にトップを走る方は孤独です。弱音を吐けず、常に答えを求められる環境では、緊張は慢性化し、自分の一部になってしまいます。

だからこそ、対話が必要。
コーチという「鏡」を使い、自分の状態を客観視する。
滞っていた思いを言葉にして流す。
すると、あなたの中に備わっている「自ら治り、進む力」が再び動き出します。

次のステージへ向かうあなたへ

あなたは、もう十分に頑張ってきました。
今必要なのは、さらなる努力ではなく、一度「鎧」を脱いで深く呼吸をすることです。

あなたがふっと緩んだとき、組織も、事業も、驚くほど軽やかに回り始めます。
その感覚を、ぜひ一度体験しに来てください。


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