夫の存在がストレスだった。問題は対話の技術じゃなかくて○○だった

「夫の存在が、ストレスになっていた時期があります。」

少し重たい書き出しなのですが、わりと長い間言えなかったことで。
今だからこそ言えるっていうのがあります(^-^;

整体師×コーチとして活動している私がこういうことを書くのも変に聞こえるかもしれないのですが、専門家だって自分のことは見えていないんです。むしろ見えていないことに気づかないことが多い。

オランダに来て夫が会社を辞めたので、24時間同じ屋根の下で暮らすようになりました。それまで仕事で離れていることが多かったので、最初は「やっとゆっくり話せる」と思っていたんです。

でもしばらくして気づいたんです。
夫を目の前にすると、自分の身体が緊張している、ということに。

話したくないわけじゃない。でも気づいたら肩が上がっていて、呼吸が浅くなっていた。

整体師として15年、日々クライアントの身体を診てきました。
「この方の肩は今日は特に固いな、何かストレスがあるんだろうな」そういうことは手を当てた瞬間にわかるんです。

なのに自分の身体については、全然気づけていなかった(笑)。

「なんで対話がかみ合わないんだろう」「もっとうまく伝えられたら」とずっと思っていたのですが、問題はそこじゃなかった。

私自身の身体が、対話できる状態じゃなかっただけだったんです。

身体が防御モードに入っているとき、言葉はどんなに正しくても届きません。相手の言葉も、入ってこない。

整体の世界ではこれは当たり前のことで、身体が緊張しているときは感覚も情報処理も変わります。目の前の人を「脅威」として認識しているとき、同じ人の言葉がまったく違って聞こえる。これは感情の問題ではなく、神経系の働きです。

でも自分のこととなると、その「当たり前」が抜け落ちていたんです。

そこから紆余曲折ありますが、変えたのは話し方じゃありませんでした。

まず自分の身体の緊張を解くことから始めました。

肩を下げる。息を吐く。「今、ここにいる」と感じる。

それだけで、夫の言葉が違って聞こえてきた。
こんがらがっていた糸が、少しずつほどけていった。こうして自分の「ありかた」が整ってやっと、本当の意味での対話ができるようになりました。

今では夫の言葉尻にイラっとしたり、意味もなく悲しくなったりすることがほぼなくなりました。「今ここ」にいることを意識して、身体が緩むよう整えるようになったからです。

対話って、技術の問題だと思っていたんですね。
でも実は「ありかた」の問題だったんだな、と今はそう思っています。

コーチングの現場でも、同じことに何度も出会います。

「チームとの対話がうまくいかない」とおっしゃるリーダーの方を見ると、たいてい身体を置き去りにして頭だけで話しているんです。会議の前、ミーティングの前——身体はずっと前の緊張を引きずったまま、言葉だけが先に走っていく。

その状態でどんな言葉を使っても、対話にはならないんですよね。相手にも刺さらないし、相手の言っていることも入ってこない。

リーダーの身体の緊張は、そのまま場の空気になります。家族にも伝わるし、チームにも伝わる。

整体師として15年かけて見てきた「身体の正直さ」は、コーチングの場でもまったく同じように現れます。

対話が難しいなと感じているとき、もしかしたらスキルじゃなくて、自分の身体の状態の問題かもしれない。

そう思って、自分の肩を触ってみてほしいんです。今、上がっていませんか。

最近なんかコミュニケーション取りづらいな、人と分かり合えていない感じがするな、というときこそ、まず自分の身体を観察してあげてください。

身体が一番素直です。

今日も最後までありがとうございます。

なお

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Nao Suzuki

オランダ在住のコーチ・ファシリテーター。ICFメンバー。

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